熱狂度、作品の完成度、配信再生数、視聴率の多角的な指標を統合し、今期を代表する傑作タイトルを厳選してランキング形式で振り返ります。
第1位:『海のはじまり』(フジテレビ系 / 月曜21時)
名実ともに今期の象徴となった一作。脚本・生方美久、プロデュース・村瀬健という『silent』チームが描いたのは、突然娘の存在を知らされた青年と、彼を取り巻く人々の複雑な心理模様でした。登場人物それぞれの痛みに寄り添う繊細な演出と、TVerでの歴代級再生数が物語の強度を証明しました。
第2位:『ブラックペアン シーズン2』(TBS系 / 日曜21時)
6年の歳月を経て復活した日曜劇場の最高峰。前作の主人公・渡海征司郎とは瓜二つの別人である天才心臓外科医「天城雪彦」を二宮和也が怪演。芸術的なオペシーンと圧倒的な緊迫感で、世帯・個人視聴率において堂々のトップを独占しました。
第3位:『西園寺さんは家事をしない』(TBS系 / 火曜22時)
家事を一切しないバリキャリ女性と、訳ありシングルファーザー&愛娘の疑似家族生活を描いた秀作。松本若菜の躍動感あふれるコメディエンヌぶりと、松村北斗の抑制された演技、そして子役・倉田瑛茉の愛らしさが化学反応を起こし、視聴熱を毎週高め続けました。
第4位:『新宿野戦病院』(フジテレビ系 / 水曜22時)
宮藤官九郎が初めて手がけた医療ドラマ。歌舞伎町の路地裏に佇む病院を舞台に、英語交じりの岡山弁を操る元米軍軍医のヨウコ(小池栄子)と、チャラい美容皮膚科医の享(仲野太賀)が織りなす凸凹コンビ。混沌とした現代社会への痛烈な風刺と温かい人間讃歌が見事に融合しました。
第5位:『夫の家庭を壊すまで』(テレビ東京系 / 月曜23時06分)
深夜枠ながら地上波の枠組みを超えた猛烈な配信再生数を叩き出したダークホース。15年にわたり夫がもう一つの家庭を持っていたという衝撃の事実から始まる復讐劇を、松本まりかが鬼気迫る怪演で牽引。毎話繰り広げられる怒涛のトラップがSNSで大反響を呼びました。