宝塚歌劇団の公演アンケートや劇評、SNSの観劇レポートにおいて、風間柚乃の歌唱力と演技力に対する評価は常にトップクラスを維持しています。単に音程が正確であるという技術論にとどまらず、「歌詞の一音一音に役の魂を宿すドラマティックな歌唱」が高く評価されています。
2021年の宝塚バウホール単独初主演作『LOVE AND ALL THAT JAZZ』や、2024年の東京芸術劇場プレイハウス・宝塚バウホール公演『BLUFF(ブラフ)』で見せた変幻自在のコメディセンスと哀愁漂う二枚目半の演技は、観客だけでなく劇団外の演劇関係者からも絶賛を浴びました。
彼女の芝居の真骨頂は「余白の表現」にあります。セリフを発していない瞬間の佇まい、相手役の言葉を受ける視線の微細な揺らぎ、背中で語る男の哀愁など、若手男役が到達しにくい緻密な心理描写を自然体で体現できる点が、彼女を唯一無二の実力派たらしめている要因です。