メディアミックスにおいて、土方歳三という難役を誰が担うかは常に最大の関心事だった。アニメ版で声を吹き込んだ中田譲治は、渋みと威厳、そしてどこか茶目っ気のある演技でキャラクターに命を吹き込んだ。重低音の効いた名セリフの数々は、アニメファンの記憶に深く刻まれている。
一方で、映画『ゴールデンカムイ』の実写キャストに舘ひろしが発表された際、日本中に走った衝撃は記憶に新しい。スクリーンに現れた舘ひろしの佇まいは、まさに原作から抜け出てきたかのような気品と獰猛さを兼ね備えていた。馬上からウィンチェスター銃を連射し、鋭い眼光で敵を射すアクションシーンは、長年培われたスター俳優のオーラが爆発した名場面として語り草になっている。