港珠澳大橋はガラガラで大赤字?真相と現在の利用状況を徹底検証

港珠澳大橋はガラガラで大赤字?真相と現在の利用状況を徹底検証

港珠澳大橋はガラガラで大赤字?真相と現在の利用状況を徹底検証についての真相を徹底解説します。

「大橋はガラガラ」という過去の言説を完全に覆した最大の要因が、広東省と香港・マカオ政府が段階的に導入した「港車北上(Northbound Travel for Hong Kong Vehicles)」および「澳車北上」政策です。

かつては前述の通り、極めて高額な利権を伴う越境商業枠が必要だった自家用車の通行ですが、制度改定により、抽選と審査を通過した香港・マカオの一般自家用車が、特別な商用ナンバーなしで大橋を経由して広東省内へドライブできるようになりました。これが現地のライフスタイルに革命をもたらしました。

香港運輸署および大橋管理局の最新統計データによると、大橋の1日あたり車両通行量は記録的なペースで増加しており、1日あたり数万台の通行を記録する日が日常化しています。特に週末やイースター、中秋節、国慶節などの大型連休には、物価の安い珠海や中山へショッピングやレジャーに向かう香港市民のマイカーが香港口岸に殺到し、数キロに及ぶ通過待ちの列ができるほどです。

大橋の通行料金(普通自家用車)は片道150人民元(約3,000円)に設定されています。かつて懸念された「ガラガラの赤字路線」から、現在では「いかに週末のボトルネックと渋滞を緩和するか」という運用管理のフェーズへ完全にシフトしています。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。