白米が太りにくい最大の要因は、その栄養素構成のクリーンさにあります。炊飯後のお米の約60%は水分であり、重量あたりのカロリー密度がそれほど高くありません。さらに重要なのは、三大栄養素の中で最も体脂肪に変換されやすい「脂質」がお米にはほとんど含まれていない点です。
体脂肪専門家の現場レポートでも指摘されているように、現代人の肥満の主原因は糖質単独というよりも「糖質+高脂質」のハイブリッド過剰摂取です。脂質は1gあたり9kcalと高エネルギーで、余剰分はそのままダイレクトに中性脂肪として蓄積されます。一方、炭水化物は1gあたり4kcal。食事誘発性熱産生(DIT:食事をした後に体熱となって消費されるエネルギー割合)もお米を中心とした固形物は高く、摂取エネルギーの約6〜10%は消化吸収の過程で自然に消費されます。
そのため、脂質制限ダイエット(ローファット)を軸に据えるアスリートやボディビルダーの間では、「主食をお米で固定し、揚げ物やドレッシングの脂質を徹底的に削る」アプローチが体脂肪を削ぎ落とす王道として定着しています。良質なエネルギーを満たしながら内臓温度を上げ、日常活動量を自然に底上げできる点こそが、米は太らない理由の核心と言えます。