実際に非通知電話のトラブルに直面したユーザーの声や、通信販売の最前線に立つ現場の証言からは、巧妙化する手口と利用者の心理的葛藤が生々しく浮かび上がってきます。
SNSや相談コミュニティに寄せられた生の声を確認すると、近年のアプローチが極めて組織的であることが分かります。
「平日の昼間、家事をしている最中に非通知着信。反射的に出たら『総務省電波監理審議会です。2時間後に全ての通信が停止します』という機械音声が流れ、背筋が凍った」(40代主婦・Xへの投稿より)
「深夜2時過ぎに立て続けに3回、非通知のワン切り。翌日から知らない携帯番号からの迷惑SMSが1日10件以上届くようになり、番号変更を余儀なくされた」(20代会社員・知恵袋相談より)
大手キャリアのショップで長年顧客サポートを担当してきた元携帯ショップ店長は、店頭での相談風景を次のように語ります。
「『非通知を拒否設定にすると、重要な電話を取りこぼすのではないか』と不安視されるお客様が非常に多くいらっしゃいます。しかし、まともな企業や公的機関が、相手に名乗ることもできない非通知発信で重要な連絡を完結させることは現在のビジネスマナー上あり得ません。相手が名乗りたいのであれば、番号の頭に相手の電話番号の前に186を付けて発信し直してくるはずです。迷わずキャリアの拒否サービス(ドコモの148など)を設定するようご案内しています」