冷戦状態が続いていた2組の関係に劇的な転換点が訪れたのは、2012年から2014年にかけてのことでした。水道橋博士が芸人たちの生き様を圧倒的な熱量で描き切った傑作ノンフィクション『藝人春秋』を上梓し、その中で太田光という表現者の凄みを真正面から認める一章を執筆したことがきっかけでした。
太田光もまた、同書を読み込み、水道橋博士の卓越した文才と執念に感銘を受けました。そして2013年、TBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』の生放送に水道橋博士がゲスト出演するという、歴史的なラジオ共演が実現します。
ブースの扉が開き、マイクを挟んで対峙した2人は、かつての刺々しい沈黙を破り、堰を切ったように言葉を交わしました。過去の乱入事件の真意、互いに抱いていた嫉妬とリスペクト、そしてビートたけしへの想い。言葉の刃を交わし合ってきた論客同士が、芸と笑いを通じて互いの魂を認め合い、爆笑問題と浅草キッドの和解の真相は深夜ラジオのリスナーに深い感動をもたらしました。