Q1:初代アンパンマンが「人間のおじさん」だったというのは本当ですか?
A1:紛れもない事実です。1969年に月刊誌『PHP』に掲載された大人向け連載童話が初出であり、茶色いマントを羽織った小太りの中年男性として描かれていました。パンの妖精ではなく生身の人間であり、戦場で飢えた子どもたちに普通のアンパンを配った末に、軍の対空砲火で撃墜死するというハードボイルドな結末でした。
Q2:絵本版で顔を食べさせる描写はなぜ「グロい」「トラウマ」と言われるのですか?
A2:1973年の絵本初版では、現代のアニメのようなデフォルメされた断面ではなく、ちぎられた頭部から黒いつぶあんが生々しく露出した状態で描かれていたためです。首元から上が大きく欠損した異形の姿のまま夜空を飛行する構図が、読者にカニバリズムや肉体損壊を連想させ、強い視覚的ショックを与えたことが理由です。
Q3:なぜ現在の丸くて可愛いアニメデザインに変更されたのですか?
A3:絵本シリーズが版を重ねる中で、やなせたかし氏自身がより低年齢の幼児にも受け入れられやすいよう、徐々に頭身を下げて曲線を強調した親しみやすいフォルムへとブラッシュアップしていきました。1988年のテレビアニメ化に際しては、制作会社のトムス・エンタテインメントと共に、玩具展開や映像化に耐えうる明るく明快な色彩とキャラクターデザインが確立されました。