高野豆腐が離乳食の現場で強く推奨される最大の理由は、その突出した栄養密度にあります。豆腐を凍結・低温熟成させた後に乾燥させて作る高野豆腐は、水分が抜けている分、タンパク質・鉄分・カルシウム・亜鉛といった赤ちゃんの成長に不可欠なミネラルが極めて高濃度に凝縮されています。
特に生後6ヶ月以降は、胎児期に母親から受け取った「貯蔵鉄」が底をつき始め、鉄欠乏性貧血のリスクが高まる時期です。厚生労働省の資料でも積極的な鉄分摂取が推奨されていますが、高野豆腐は手軽に鉄分を底上げできる植物性食材として際立っています。
※文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」参照。高野豆腐は乾燥状態の数値であるため、戻すと約4〜5倍に膨らみますが、それを加味しても同等のタンパク質量あたりで摂取できるミネラル分は非常に豊富です。