レモンの葉が激しく食い荒らされる最大の理由は、柑橘類の新芽から放たれる特有の精油成分(テルペノイドなど)にあります。特に春から秋にかけて勢いよく展開する瑞々しい新芽は、昆虫にとって極めて栄養価が高く、強い誘引作用を持っています。
春先から初秋にかけての新芽食害において、代表的な加害者は以下の通りです。
- ナミアゲハ・クロアゲハの幼虫:孵化直後は黒褐色の鳥のフン状ですが、終齢幼虫になると鮮やかな緑色に変わり、1〜2日で数枚の葉を丸ごと平らげます。
- ハモグリバエ(エカキムシ):葉肉の内側に潜り込み、白い筋状の絵を描くように食害して葉を委縮させます。
- コガネムシ類の成虫・幼虫:成虫は葉を網目状に食害し、地中の幼虫は根を食い荒らして突然の枯死を引き起こします。
枝先に小さなフンが落ちていたり、新葉の縁がいびつに欠けていたりする場合は、すでに食害が進行している明確なサインです。