1983年の映画『魚影の群れ』では、相米慎二監督の苛烈な指導のもと、マグロ漁に執念を燃やす青年を熱演。ベテラン俳優陣に真っ向からぶつかり、泥臭くも命を燃やすような演技を見せた。ここで魅せた泥臭い生のエネルギーは、単なる二枚目俳優からの脱却を決定づける。
さらに1988年の超大作映画『敦煌』では、壮大な歴史のうneりに翻弄される武将を好演。中国ロケという過酷な環境のなか、広大な砂漠で見せた孤高の表情は、観る者の心に深く刻まれた。若き日の彼が魅せた作品ごとの振り幅の広さは、後年の役者人生の強固な土台となっている。