仙台七夕まつりの真骨頂は、アーケード街の商業的な熱気だけではありません。歴史文化の深奥に触れたい旅人が必ず訪れるべき聖地が、仙台藩祖・伊達政宗公の御廟である「瑞鳳殿(ずいほうでん)」で開催される「瑞鳳殿七夕ナイト」です。
期間中の日没後、杉木立に囲まれた静寂な参道の石段には約1,200本もの竹灯篭が配置され、柔らかな蝋燭の灯火が境内を包み込みます。漆黒の夜の帳の中に浮かび上がる桃山様式の極彩色建築と、夜風に静かに揺れる伝統の七夕飾り。その対比は、昼間の喧騒とは隔絶された幽玄の世界を創出します。
訪問の際の注意点は移動手段です。市内の主要観光スポットを結ぶ観光シティループバス「るーぷる仙台」が期間中に夜間特別運行を実施しますが、仙台駅西口の乗り場は夕方以降長蛇の列となります。並び時間を回避したい場合は、往路のみタクシー(仙台駅西口から約10〜15分、1,500円前後)を利用し、復路にバスを利用するか、徒歩で地下鉄東西線「大町西公園駅」方面へ抜けるルートが賢明です。