「うちの子は毛量が少なくてスカスカに見える」「直毛で毛が割れてしまう」という悩みを持つ飼い主も少なくありません。しかし、熟練したトリマーによる「似合わせ技術」を駆使すれば、毛量の少なさをカバーしながら愛らしいテディベア風シルエットを作り出すことが可能です。
毛量が控えめなポメラニアンに対しては、無理に全身を切り詰めるのではなく、「毛の重なりを利用したレイヤーカット」を施します。アンダーコートの立ち上がりを助けるため、内側の毛を絶妙なバランスで残し、表面のオーバーコートでふんわりと覆う技法です。また、耳周りの飾り毛をすべて落とさず、耳の付け根にボリュームを持たせることで、顔全体の輪郭を錯視効果で丸く見せられます。
さらに、毎日のブラッシング設計も見逃せません。ピンブラシで毛並みを整えた後、スリッカーブラシとコームを使い、根元から空気を含ませるようにブローを行うことで、ボリューム感は劇的に改善します。保湿系スプレーを併用して静電気による被毛の寝そべりを防ぐことも、ふんわり感を長持ちさせるプロの基本テクニックです。