1990年代後半、朝のテレビ枠に突如として現れた異色の存在があった。メインMCの「山ちゃん」こと山寺宏一の爆発的なエネルギーと、登校前の小中学生を飽きさせないテンポ感。そこに新鮮な風を吹き込んだのが、他ならぬ「おはガール」たちである。テレビ東京のスタジオから生放送でお茶の間に届けられたあの独特のグルーヴ感は、朝のキッズバラエティ番組というジャンルそのものを根底から作り変えた。
当時、少女漫画誌や玩具メーカーとの多面的なコラボレーションは画期的だった。視聴者の子どもたちと同世代の少女たちが、生放送ならではのトラブルにも果敢に立ち向かい、生々しいリアクションを返す。完璧に作り込まれた既製品のタレントではなく、失敗しながらも日々成長していく姿をリアルタイムで追いかける体験。これこそが、全国の小中学生を虜にした最大の仕掛けだったと言える。