『てっぱん』の放送終盤にあたる2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。この未曾有の事態により、NHKは終日震災報道特別番組へ切り替わり、『てっぱん』の放送も約1週間にわたり完全に休止されることとなりました。
当時、日本中が深い悲しみと不安に包まれる中、同年3月19日から放送が再開。最終回の放送日は当初予定の3月26日から1週間繰り下げられ、4月2日に最終回を迎えるという異例の編成が取られました。
ネット上の掲示板やSNSでは当時、「毎朝流れる『ひまわり』の明るい音色とあかりの笑顔に、どれほど励まされたか知れない」という声が多数寄せられました。家族が一緒に食卓を囲み、温かい料理を分け合うというドラマの根底にあるテーマが、期せずして多くの被災者や視聴者の心を支える防波堤となった事実は、本作の歴史において決して見落とせない重要な側面です。