医療機関での治療と並行して、生活習慣の見直しを行うことで甲状腺への負担を軽減できます。TSH高値を下げる方法として意識したい日常のポイントは以下の通りです。
まずは過剰なヨウ素(ヨード)摂取の抑制です。日本人は海藻類を日常的に食べる習慣がありますが、特に昆布、ひじき、昆布出汁の過剰摂取は一時的に甲状腺ホルモンの合成をブロックし、TSHを急上昇させることがあります。健診前後に海藻類や昆布エキス入りの健康食品を大量摂取していないか振り返ってみてください。
次に、質の高い睡眠と積極的な休養です。慢性的な睡眠不足は副腎皮質ホルモンと甲状腺刺激ホルモンのリズムを狂わせます。就寝前のデジタルデトックスやぬるめのお湯での入浴を取り入れ、副交感神経を優位にする時間を確保することがホルモンバランスの安定につながります。
ただし、甲状腺の器質的疾患がある場合、食事や休息だけで数値を正常化させるのは困難です。医師の判断により、不足した甲状腺ホルモンを補う内服薬(レボチロキシンナトリウム/製品名:チラージンなど)による適切なコントロールが必要となります。