運良くピンクのバッタを捕獲できた場合、自宅で観察・飼育する際にはいくつかの重要な注意点が存在します。種の判別を誤ると、エサを食べずに衰弱死させてしまうリスクがあります。
1. 種に応じたエサと飼育ケースの準備
バッタ類(ショウリョウバッタ等)はススキ、エノコログサ(猫じゃらし)などのイネ科の生草を主食とします。一方でキリギリス類(クビキリギス等)は雑食性であり、イネ科植物の葉や種子に加え、昆虫ゼリーやかつお節、キュウリなども好んで食べます。ケース内は風通しを良くし、直射日光を避けた涼しい場所で管理します。
2. 寿命と越冬の生態
ショウリョウバッタは年1化性のため、成虫になった後の寿命は秋の訪れとともに尽き、冬を越すことはできません。対してクビキリギスは成虫の状態で冬を越す(成虫越冬)習性を持っています。温度管理と乾燥対策を怠らなければ、捕獲した秋から翌年の初夏(5〜6月頃)まで長生きさせることが可能です。
3. 脱皮で色が消える現象の真相
幼虫の段階でピンク色の個体を捕獲した場合、「次の脱皮で普通の緑色や褐色に戻ってしまった」という落とし穴が頻繁に起こります。エリスリズムが永続的な成虫変異ではなく、幼虫期の一時的な環境応答やホルモンバランスの乱れによるものであった場合、脱皮を経て通常色へリセットされる事例が報告されています。成虫の姿になるまでピンク色が維持されるかどうかは、羽化するまで分からないデリケートな要素です。