特任教授の仕事内容は、採用された背景や大学側の目的によって明確に分かれています。大別すると以下の3つのパターンが存在します。
第一に「大型研究プロジェクトのリーダー」です。国の競争的資金(科研費など)や民間企業との共同研究資金を獲得した大学が、その研究を推進するトップランナーとして外部から招聘します。自らの研究室を持ち、ポスドクや大学院生を指導しながら研究成果を出すことが主たるミッションとなります。
第二に「実務家教員としての実践教育」です。ビジネス界の第一線で実績を上げた経営者や官僚、弁護士、ITエンジニアなどが就任し、理論だけにとどまらない現場のノウハウを学生に直接指導します。キャリア支援やインターンシップの橋渡し役を兼任することも珍しくありません。
第三に「定年退職した名物教授の再雇用」です。定年を迎えた優秀な専任教授が、進行中の研究指導やゼミ生を卒業させるために、特任教授としてポストを移して大学に残留するケースも日常的に見られます。