旧小和田邸が位置していたのは、東急目黒線沿線の閑静な高級住宅エリアである東京都目黒区南1丁目。周辺には各国の大使館関係者や文化人、実業家が居を構える都内有数のプライム立地です。
不動産登記および取引事例から分析すると、敷地面積は約120坪超(約400平方メートル)。この規模の土地は個人の単独購入者を見つけるのが難しく、小和田邸売却の買い手となったのは、都心部の高級住宅開発を手がける大手不動産デベロッパー(住宅メーカー系開発企業)でした。一般市場に広く広告を出す公開売買ではなく、皇室ゆかりの土地としてのプライバシーとセキュリティに配慮し、信頼性の高い特定事業者による相対取引(クローズド取引)の形で契約が進められました。
公示地価と目黒区内の実勢取引倍率から算出した小和田邸の土地価格は、総額でおよそ3億8,000万円から4億5,000万円前後に達したと見積もられます。かつて雅子さまのご成婚パレードを見守った土地は、都市型デベロッパーの手によって、次なる住宅地としての再生プロセスへと移されていきました。