日本国内にとどまらず、フランスやイタリア、中東や南米に至るまで、彼の作品が与えたインパクトは絶大だ。かつて『グレンダイザー』が欧州で社会現象となったように、国境や文化を越えて人々の心を揺さぶるパワーがそこにはある。
国境を越えて愛される理由は、圧倒的な造形美と、普遍的な人間ドラマの混在にある。勧善懲悪の枠に収まらない複雑な倫理観、悲劇的な運命に立ち向かうヒーローたちの苦悩。海外のクリエイターたちは、これらの作品からダークファンタジーの深遠さやスーパーロボットが持つ神話的な迫力を学び取ったと公言してはばからない。漫画業界が生み出した異彩は、グローバルな表現のスタンダードとして世界に定着している。