ネット上のヘアカタログを見て10トーンをオーダーしたにもかかわらず、「思っていた仕上がりと違う」という失敗に陥るケースは後を絶ちません。現場で頻発する主な誤解と盲点は以下の2点です。
第一に、「過去の黒染め・暗髪履歴」の存在です。半年〜1年以内に市販の黒染めや白髪染め、濃いダークトーンに染めた履歴がある場合、通常のカラー剤では10トーンまでリフトアップできず、根元だけが明るく毛先が暗い「逆プリン状態」になってしまいます。この場合は、一度脱染剤(カラーリムーバー)で色素を抜く工程が必要です。
第二に、「室内灯と太陽光でのギャップ」です。サロンの暖色系間接照明では落ち着いて見えても、屋外の直射日光下では1〜2トーン明るく見えます。「オフィスで上司に見られたときに予想以上に明るかった」というトラブルを防ぐためにも、カウンセリング時に「自然光の下で10トーンに見えるように、やや深めに染める」といった微調整を美容師に伝えるのが賢明です。