カナブンとコガネムシの違いを徹底検証|害虫と益虫を見抜く3つの条件

カナブンとコガネムシの違いを徹底検証|害虫と益虫を見抜く3つの条件

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家庭菜園やガーデニングの現場において、被害の実態は想像以上に深刻だ。各地の園芸コミュニティや相談窓口に寄せられた一次情報からは、コガネムシ類の狡猾な食害と、それに翻弄される栽培者の苦悶が浮かび上がる。

「春先に元気に新芽を出していた鉢植えのオリーブが、初夏に突然元気を失い、触れると根元からスポッと抜けてしまった。用土をひっくり返すと、丸々と太った乳白色の幼虫が30匹以上も蠢いており、太い主根以外の細根がすべて消滅していた」(都内・ベランダ園芸歴6年の愛好家手記より)

日本応用動物昆虫学会等の報告でも、都市部において在来のコガネムシ以上に猛威を振るっているのがアオドウガネであることが指摘されている。アオドウガネの見分け方は、ツヤツヤと輝くコガネムシと異なり、ややくすんだオリーブグリーンで、ひっくり返した際にお尻の縁に毛がびっしり生えている点にある。夜行性で街灯や室内の明かりに強く誘引されるため、マンションの高層階ベランダであってもプランターの土目がけて飛来し、産卵床にしてしまうのだ。

一方、農園ボランティアの現場からはこのような自戒の声も聞かれる。「緑色に光る虫をすべて悪者と思い込み、見つけるたびに叩き潰していた。しかし専門家に指摘されてよく見ると、頭が四角いカナブンだった。土を耕してくれていた仲間を自らの無知で殺していたと知り、深く後悔した」。無知による誤認駆除は、都市の豊かな土壌生態系を自ら壊す行為に他ならない。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。