腕が上がらない元凶は肩甲骨下方回旋?頑固な凝りと巻き肩の脱出法

腕が上がらない元凶は肩甲骨下方回旋?頑固な凝りと巻き肩の脱出法

腕が上がらない元凶は肩甲骨下方回旋?頑固な凝りと巻き肩の脱出法とは一体何なのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

姿勢改善や肩こり解消の定番アドバイスとして、インターネット上には「背筋を伸ばし、肩甲骨をグッと後ろに寄せて胸を張りましょう」という情報が溢れています。しかし、肩甲骨下方回旋に陥っている人にとって、この「肩甲骨を寄せる(内転させる)」行為は、症状をさらに悪化させる極めて危険な罠です。

肩甲骨を背骨に向かってギュッと引き寄せる主働筋は、まさに下方回旋筋群である「菱形筋」です。すでに下方回旋位で固まり、腕を上げるための上方回旋が阻害されている状態で無理に肩甲骨を寄せると、肩甲骨はさらに下向きの角度でロックされます。その結果、肩甲骨の上方回旋可動域がますます失われ、腕を上げたときのインピンジメント(挟み込み)が劇的に悪化してしまうのです。

求められるのは、肩甲骨を力任せに背骨に寄せることではなく、肋骨の外周に沿って滑らかに上へと回転させる「滑走性」を取り戻すことです。形だけの良い姿勢を作ろうとして背中を緊張させる行為は、逆効果でしかありません。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。