ローカルフードの枠は、すでに完全に破壊された。東京都内では、燕三条系を掲げる専門店が急増しており、行列が絶えない。さらにその波は海を渡っている。アメリカのフードフェスティバルでは、日本のソウルフードとして紹介され、現地メディアが「豚のバターを纏った究極のヌードル」と絶賛した。
金属加工の街のアイデンティティである「メタル丼」(スープが冷めないステンレス二重構造の器)とともに輸出されるそのスタイルは、日本のものづくり精神を伝える文化大使としての役割も果たしている。器からスープ、麺に至るまで、すべてが「燕三条」というストーリーで繋がっているのだ。