事件の発端は、警視庁薬物砲撃対策課による慎重かつ入念な内偵捜査だった。深夜の静けさを突いて行われた自宅マンションへの家宅捜索にて、違法薬物が発見・押収されたことで事態は一気に急転直下する。取り調べに対して本人が容疑を認めざるを得ない状況となり、早朝には報道各社が一斉に速報を打ち打った。
かつてないスピードで展開した逮捕劇は、撮影現場やテレビ局のオフィスに未曾有の大混乱をもたらした。前日までカメラの前で熱演を見せていたキャストの突然の不祥事に対し、現場のスタッフや共演者たちが直面した困惑は察するに余りある。警察の捜査が進むにつれ、長期間にわたる使用の疑いも浮上し、事態の深刻さは増すばかりであった。