なぜ突然、何の前触れもなく足元の道路が崩落したのか。初期調査によって明かされた背景には、高度経済成長期に整備された地下のインフラ老朽化という根深い問題が存在していた。長年にわたり地中に埋設されてきた古い下水道施設から水が漏れ出し、周辺の土砂を徐々に洗掘して空洞を作り出していた可能性が極めて高い。
表面上は平穏に見えるアスファルトのすぐ下で、巨大な空洞がじわじわと拡大していたのだ。こうしたインフラの目に見えない劣化は、今や全国各地の都市部で潜在的なリスクとして指摘されており、今回の惨事は決して一地域の特殊な事故ではないことを物語っている。