本作のクライマックスは、映画館にアドルフ・ヒトラーをはじめとするナチス最高幹部が一堂に会するプレミア上映会です。ここでショシャナとバスターズの計画が奇跡的に重なり合い、前代未聞の破滅劇が幕を開けます。
ショシャナは上映中のスクリーン裏から可燃性の高い硝化綿フィルムに火を放ち、自らの命と引き換えに劇場全体を猛火で包み込みます。同時に、劇場内に潜入していたバスターズの隊員ドニーとオマーがバルコニー席へ乱入し、ヒトラーとゲッベルスに向けて銃弾を浴びせ、蜂の巣にして殲滅します。
一方、抜け目なく保身を図ったランダ大佐は、レイン中尉たちを見逃す代わりに自らの無罪放免と戦後の栄誉を取引条件として連合軍に投降します。しかし、レイン中尉は取引成立直後、ランダの額に一生消えないナチスの鉤十字(ハーケンクロイツ)の傷をナイフで刻み込み、「これが俺の最高傑作だな」と言い放って物語は幕を閉じます。悪党に完全な逃げ道を許さない痛快なカタルシスこそ、本作の結末が絶賛される最大の理由です。