現在の妻である池田明子(いけだ あきこ)氏との出会いは、まさに偶然と必然が交錯した瞬間だった。明子氏は臨床検査技師としての経歴を持ち、のちに植物療法(フィトセラピー)の第一人者として広く知られるようになる聡明な女性である。奔放な役者肌の梅沢に対し、彼女は理知的で凛とした独自の芯を持っていた。
梅沢の一目惚れから始まった猛アタックに対し、明子氏は当初、芸能界きってのプレイボーイに対して強い警戒心を抱いていたという。しかし、梅沢が時折見せる純粋さや、劇団員とその家族全員の生活を背負う座長としての重責、そして不器用なまでの情の厚さに触れ、次第に心を開いていった。1990年、二人は周囲の注目を集めながら正式に結婚。この再婚こそが、梅沢富美男という怪優をさらなる高みへと押し上げる決定打となった。