長きにわたり断絶していた父子、そして兄弟の歴史が大きく動いたのは、2008年の小泉純一郎政界引退がきっかけだった。純一郎は引退の際、進次郎と孝太郎に対し「お前たちには弟がいる。これからは3人で仲良くやってほしい」と告げたという。
長男・孝太郎の橋渡しにより、兄弟3人の秘密裏の対面が実現。幼少期の空白を埋めるかのように、3人はすぐに意気投合した。そして2013年、宮本佳長の結婚披露宴において、奇跡の瞬間が訪れる。会場には孝太郎、進次郎だけでなく、父・純一郎の姿もあった。生き別れから約27年。純一郎は息子の晴れ姿を前に感極まり、涙を流したと伝えられる。
「おめでとう、よく頑張ったな」。言葉少なながらも交わされた父子の抱擁は、昭和から平成へと続いた長き確執と悲哀に、完全な終止符を打った瞬間だった。