「友達じゃない。家族でもない。相方は、相方としか呼びようのない生き物なんだよ」。
周囲への取材や舞台裏での告白から浮かび上がるのは、世間が思い描く甘い友情物語とは一線を画す、硬質でストイックな関係性だ。プライベートで毎晩酒を酌み交わすような間柄ではない。互いの私生活に深く踏み込むこともしない。しかし、センターマイクの前に立った瞬間、相手のコンディションや呼吸の乱れがミリ単位で伝わる。
かつては憎しみすら生んだその鋭利な感覚が、今では互いを引き立てる極上のスパイスへと昇華されている。喧嘩別れ寸前まで行った過去があるからこそ、いま舞台に立てている奇跡を誰よりも噛み締めているのは、他ならぬ二人自身に他ならない。