読者の間で最も白熱するのが、「結局のところ、楊端和、バジオウ、フィーゴ王ダントの誰が最強なのか」という議論です。この3者はいずれも中華の最高峰と渡り合える実力を備えていますが、その強さのベクトルは明確に異なっています。
まず、楊端和の武力は公式ガイドブックで「95」と評価されています。これは秦国六大将軍の騰(武力96)や蒙武(武力100)に迫る極めて高い数値です。しかも彼女の真価は武力単体にとどまらず、指揮力100、知力95という異次元の総合スペックにあります。自ら先頭に立って敵陣を切り裂く突破力を持ちながら、戦局全体を俯瞰して死地を脱する采配を振るう姿は、まぎれもなく「山界の死王」たる所以です。
対するバジオウの強さは「獣化」による瞬間的な爆発力に集約されます。幼少期に孤児として獣同然に育った過去を持つ彼は、楊端和の言葉によって人間性を取り戻しました。しかし、平時では封じられているその野性を解放したとき、痛覚を麻痺させ、跳躍力と太刀筋の威力を極限まで高めた戦闘マシンへと変貌します。橑陽の戦いで楊端和を背負いながら数十丈の渓谷を跳び越え、無数の犬戎族に囲まれながらも単身で道を切り開いた激闘は、武力数値「91+α」の「+α」がいかに規格外であるかを証明しました。
そしてフィーゴ王ダントの実力も見逃せません。ダントは豪放磊落な性格で楊端和に求婚し続けるコメディリリーフ的な側面を持つ一方、その戦闘力は極めて冷徹かつ屈強です。犬戎族の三兄弟が一角、屈強な肉体を誇るトオバを一騎打ちの末に両断したシーンは、彼の武力90が決して飾りではないことを示しています。重厚な打撃力と前線を押し上げる突進力においては、バジオウ以上の破壊力を発揮する局面も少なくありません。
結論として、「誰が最強か」という問いに対しては、軍を率いる統率力と安定した絶対値で「楊端和」が総合1位、そして主君の生命の危機という極限状態でリミッターを解除した瞬間の突破力に限れば「獣化バジオウ」が単騎最強というのが、作中の戦歴を精査した上での決定的な解答となります。