形を正しく見せ、審査員の目を引きつけるためには、立ち方と技の連動精度が欠かせません。平安初段の骨格をなすのが前屈立ちと下段払いの組み合わせです。
下段払いを放つ際は、払う側の拳を反対側の耳元までしっかり引き上げ、体幹の回転(半身から正面への切り替え)を使って腰の高さで鋭く払います。このとき前屈立ちの前の膝がつま先より前に出すぎたり、後ろ足のかかとが浮いたりしないよう、重心を前6・後4の割合でどっしり落とすのが平安初段のコツです。
正面の直線を進む際の上段揚げ受けの注意点として、受けた前腕が額に近すぎたり、逆に高すぎて自分の視界を遮ったりするミスが目立ちます。前腕と額の間には拳一つ半ほどの空間を空け、肘は体の中心線から外側へ開きすぎない位置で固定することで、強固な防御の角度が完成します。