離婚成立から1年余りが経過した2023年末、山川豊の身に更なる試練が襲いかかります。定期的な検診と詳細な精密検査の結果、医師から告げられた病名は「肺がん」、しかも進行度はステージ4でした。
さらに深刻だったのは、がん細胞がすでに脳や脊髄へ転移している状態であったことです。2024年初頭にこの事実が公表された際、演歌界のみならず全国のファンに大きな激震が走りました。ステージ4の肺がんは通常、根治手術の適用が難しく、全身的な薬物療法と放射線治療を組み合わせた過酷な闘病を余儀なくされます。
公の場や当時の密着番組で見せた山川の表情には、一時は厳しい病状を伺わせる翳りもありました。しかし、ここで奇跡的な支えとなったのが、離婚したはずの元妻と子供たちでした。
「別れたのだから自分には関係ない」と突き放すのではなく、命の危機に瀕した山川の話を聞いた元妻は、すぐさま病院の送迎や医師からの病状説明への同席、自宅療養における栄養管理など、献身的なサポートを申し出たのです。山川自身もインタビューで「離婚して離れていたけれど、本当に家族が親身になって支えてくれている。頭が上がらない」と深い感謝を吐露しています。
現代の医療技術の進歩、特に遺伝子変異に合わせた分子標的薬の劇的な効果もあり、脳や肺のがん病変は縮小。2025年から2026年にかけて、山川は体力を徐々に回復させながら、ステージ復帰や新曲のレコーディングなど、歌手活動を力強く継続しています。この奇跡的な経過の背景には、高度な医療技術だけでなく、元妻をはじめとする家族の献身的な看護があったことは紛れもない事実です。