直売所で目当ての品を手に入れられるかどうかは、わずか30分の行動差で決まる。常連の地元客に話を聞くと、誰もが迷わず「午前9時の開店直後」を指差した。生産者が軽トラックで直接持ち込む朝採れの島野菜は、9時から9時30分にかけて一気に棚へ並ぶ。モーウィやシブイ、鮮烈な紫色の紅芋など、流通量の少ない在来種ほど一瞬で姿を消していく。
夏の主役であるアップルマンゴーの争奪戦はさらに熾烈だ。贈答用の美しい化粧箱から、家庭用のお手頃な規格外品まで、農家が丹精込めて育てた果実が並ぶゴールデンタイムは午前9時半〜10時前後、そして午後1時前後の追加入荷便である。混雑のピークを巧みにすり抜けるなら、朝一番の混雑がやや落ち着く午前10時45分頃か、午後の補充直後を狙うのが鉄則。週末の午前11時台はレジ待ちの長蛇の列ができるため、避けるのが賢明な立ち回りだ。