今や競馬産業は、かつての一部の熱狂的なファンだけの世界ではない。大ヒットコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』の世界的広がりに伴い、トキノミノルやゴールドシップといった名馬のヒストリーに魅せられた若年層や女性ファンが、こぞって東京競馬場へと足を運ぶようになった。
レース当日のグリーンチャンネルでは、早朝から血統評論家や調教ハンターたちが熱い議論を交わし、パドックの周回姿が一挙手一投足までカメラに捉えられる。デジタル時代の現代において、競馬は単なるギャンブルの枠を超えた究極のスポーツエンターテインメントへと昇華した。その中心に鎮座するのが、春の主役を決めるこの共同通信杯なのだ。