産後の髪を語る上で避けて通れないのが、突然大量の髪が抜け落ちる「分娩後脱毛症」だ。出産を境にエストロゲンなどの女性ホルモンが急激に減少することで、成長期にあった髪が一斉に休止期へと移行する。洗髪のたびに手に絡みつく抜け毛に、恐怖すら覚える母親は多い。
現場の美容師たちも、この時期の頭皮環境のデリケートさを強調する。「出産前の感覚で施術を行うと、予期せぬ頭皮トラブルに繋がることがあります」と現場のプロは証言する。抜け毛だけでなく、今まで問題のなかったシャンプーで頭皮が荒れたり、湿疹が出たりすることも珍しくない。
脱毛のピークは産後3ヶ月から5ヶ月頃に訪れ、通常は半年から1年ほどかけて自然に回復していく。サロンに足を運ぶ際は、抜け毛が気になる旨を事前に伝えておくと、薄毛をカバーするカット技法や、デリケートな頭皮に負担をかけない丁寧なブラッシング対応を提案してもらえるだろう。