決算期ごとに提出される有価証券報告書(金融庁のEDINETで閲覧可能)を確認すると、株式会社しまむらの平均年収は例年600万円台後半という、アパレル小売業の平均値を大きく上回る高い水準で推移していることがわかる。業界全体が原材料高や物流コストの急騰に苦しむなか、同社がこれほどの還元力を維持できる最大の理由は、独自の低コストオペレーションとローコスト経営の徹底にある。
主力事業である「ファッションセンターしまむら」だけでなく、ヤングカジュアルを展開する「アベイル(Avail)」などのマルチフォーマット展開が安定したキャッシュフローを生み出している。無駄な販促費を極限まで削り、自社物流網を最適化することで生み出された利益が、そのまま社員の給料や賞与の原資として還元される好循環が確立されているのだ。