薬浴や消毒とセットで行わなければならない最も強力な処置が乾燥療法(ドライヒーリング)です。水カビ菌は湿潤環境を好むため、カメの体を強制的に乾燥させて菌を兵糧攻めにします。
乾燥療法の基本手順は、患部の消毒や薬浴を終えた後、新聞紙やペットシーツを敷いた通気性の良いプラケースにカメを隔離し、完全に体を乾かします。室温は25〜28℃の暖かい環境を維持し、冷え込まないよう保温球やパネルヒーターを活用してください。
ただし、過度な乾燥は脱水症状による死亡リスクを伴います。成亀であれば半日〜1日程度の乾燥が可能ですが、特に生後間もない子亀の水カビ病治療では体内の水分保持能力が低いため、最長でも2〜3時間の乾燥にとどめ、定期的にカルキ抜きの浅いぬるま湯に入れて水分補給(ドリンキングタイム)を設ける配慮が欠かせません。