ネット上で流布する打ち切り説の多くは、現代のテレビメディアが抱える「3つの盲点」を見落としています。
第1の盲点は、「ネットの炎上ボリューム=世論の総意」ではないという点です。SNSで積極的に番組批判を発信するユーザー層は、そもそも日曜朝に同番組を最初から最後まで視聴しているコア層ではありません。クリップ動画や切り抜き画像に反応する受動的な非視聴者が大半を占めており、番組本来の視聴率やスポンサーの販売促進に直接的な悪影響を及ぼしていないのです。
第2の盲点は、スポンサー企業のターゲティング戦略です。全世代をターゲットとする飲料やファストフードとは異なり、同番組のスポンサーに名を連ねる企業群が欲しているのは「時間と資産に余裕があり、テレビCMを真剣に注視する層」です。若年層がテレビ離れを加速させる中、富裕シニア層を日曜朝に一網打尽にできる番組枠は民放全体を見渡しても極めて希少価値が高く、スポンサー撤退が起きにくい構造が守られています。
第3の盲点は、膳場貴子キャスターの安定した現場掌握力です。交代当初に懸念された「関口イズムの喪失」は、膳場氏の卓越した進行スキルと客観的なアナウンス力によって、むしろ番組に清潔感とシャープなテンポをもたらしました。制作陣にとっては「長年の課題だった若返りと刷新」をソフトランディングさせられた形であり、局内での評価は交代前よりも高まっているとさえ言われています。