2018年大会を制したのは、ディディエ・デシャン監督率いるフランス代表でした。1998年自国開催大会以来、20年ぶり2度目の戴冠を果たしたレ・ブルーの戦いぶりは、「圧倒的な個の力」と「冷徹な組織規律」の完璧な融合でした。
キリアン・エムバペ 活躍まとめとして最も強烈だったのは、決勝トーナメント1回戦のアルゼンチン戦(4-3)です。自陣深くから時速38kmとも計測された驚異的なスプリントで相手守備網を切り裂きPKを獲得。さらに後半には強烈なシュートで2ゴールを奪い、リオネル・メッシ擁する南米の雄を粉砕しました。19歳にして背番号10を背負い、決勝のクロアチア戦でも強烈なミドルシュートを決めるなど、大会を通じて4ゴールを記録しました。
当時のフランス代表メンバーは、各ポジションに世界トップクラスのタレントが隙なく配置されていました。
- GK:ウーゴ・ロリス(トッテナム/主将として抜群の統率力)
- DF:ラファエル・ヴァラン、サミュエル・ウムティティ、リュカ・エルナンデス、バンジャマン・パヴァール
- MF:ポール・ポグバ、エンゴロ・カンテ(中盤の広大なエリアを制圧)、ブレーズ・マテュイディ
- FW:アントワーヌ・グリーズマン(攻撃のコンダクター)、オリヴィエ・ジルー(黒子役に徹したポストプレー)、キリアン・エムバペ
ポグバのロングフィード、グリーズマンのプレースキック、カンテのボール奪取能力、そして前線のエムバペの圧倒的スピード。ボール保持率に過度に拘泥せず、堅守速攻を徹底したデシャン監督の現実的なマネジメントが、混戦のトーナメントを勝ち抜く決定打となりました。