連載終了後の検証コミュニティやSNS上では、羂索に関するいくつかの誤解が散見されます。ここで代表的な盲点を整理します。
誤解1:羂索は両面宿儺の部下・配下だったのか?
これは明確に誤りです。両者の関係は上下関係ではなく、千年前からの対等な利害の一致に基づく契約関係です。宿儺にとっては死後の呪物化と現代への受肉の手段であり、羂索にとっては死滅回游における最強のバランサーかつ不確定要素としての利用価値がありました。
誤解2:なぜ五条悟を殺さず封印にとどめたのか?
過去に羂索は「六眼(りくがん)」の術師に二度敗北しており、生後間もない六眼の赤子を殺害した過去もありました。しかし、因果によって同化当日に再び新たな六眼と星漿体が出現したため、「殺しても新たな六眼が現れるだけ」と悟った羂索は、六眼を殺すのではなく「獄門疆による封印」という手段を選択しました。
【プロの視点】羂索というキャラクターの構造的魅力
羂索は少年漫画における典型的な「世界征服」や「私怨」を動機とせず、徹頭徹尾「マッドサイエンティストとしての好奇心」で動いていた点が際立っています。悪意すら超越し、ただ面白いものを見たいという知性の怪物が、最後は最も非論理的な「お笑い」に呑まれて散ったという幕引きは、本作における屈指の文学的カタルシスとして高く評価されています。