「あなたは周囲から明るく社交的に見られていますが、実は誰にも言えない孤独や不安を抱えていませんか?」
そう言われて、ハッとした経験はないだろうか。誰にでも当てはまる曖昧な性格描写を、まるで自分だけに向けられた特別な真実だと信じ込んでしまう心理現象――これが「バーナム効果」だ。
認知心理学の研究では、人間が「自分を理解してほしい」と願う強い欲求を持つ生き物であることが繰り返し示されている。日本心理学会などの学術領域でも議論される確証バイアスが働くと、人間は提示された言葉の中から「当たっている部分」だけを無意識に拾い集め、外れている部分を都合よく記憶から排除してしまう。コールドリーダーはこの脳の癖を巧みに突き、相手自身に「答え合わせ」をさせるのだ。