大須を訪れる際によく囁かれるのが「大須は水曜日に行くと全滅する」という説です。この言説は半分真実であり、半分は誤解を含んでいます。
商店街関係者の証言や商業史の観点から紐解くと、名古屋市内の伝統的な商業地域では、かつて問屋街や呉服店、道具商が一斉に水曜日を定休日としていた商習慣が存在しました。大須商店街でもその名残が色濃く残っており、老舗の衣料品店、仏具店、古美術商、個人経営の飲食店では今なお水曜日を定休日に設定している比率が20〜30%ほど見られます。
一方で、近年の大須を牽引する大手チェーン店、多国籍グルメスタンド、サブカル・アニメ系ショップ、大手リユース古着店などは、基本的に年中無休(無休または不定休)で営業しています。したがって、水曜日に訪れたとしても「街全体が死んでいる」状態には決してなりません。
ただし、以下のようなケースでは水曜日が大きな痛手となります:
- SNSで見つけた特定の個人経営カフェや隠れ家古着屋を目当てに訪れる場合
- 昔ながらの名物和菓子店や老舗喫茶店での飲食を楽しみにしている場合
- 路地裏のディープな個人店巡りをメインの旅程に据えている場合
目的の店舗が個人経営である場合は、事前に公式SNSなどで定休日をピンポイントで確認しておくことが失敗を防ぐ防壁となります。