コストコのフードコートで提供されるクラムチャウダーは、かつて300円〜350円(税込)という驚異的なコストパフォーマンスで親しまれてきました。しかし、2026年現在の店頭価格は450円(税込)前後で推移しており、過去の価格を知る古参の会員からは「手軽に買える軽食から、しっかりとした一品料理の価格帯になった」という指摘も聞かれます。
この価格推移の背景には、外食産業全体を直撃している構造的なコスト上昇があります。公式決算資料や食品輸入統計を確認すると、チャウダーの骨格を成す生クリームやバターなどの乳脂肪製品、さらに主役であるアメリカ東海岸産クラム(二枚貝)の水揚げ高減少に伴う現地調達価格の急騰が顕著です。コストコは「高品質な商品を可能な限りの低価格で会員に還元する」というビジネスモデルを掲げていますが、カップやスプーンなどの資材費、物流エネルギー費の累積も重なり、現行の価格設定への改定を余儀なくされた経緯があります。
ただし、値上げと同時に提供容量が見直されており、1杯あたり約300g〜350gという重量級のポーションは健在です。別添される個包装のクラッカー(クラムチャウダークラッカー)を割り入れれば、成人女性や小食な方であればこれ1杯でランチが完結するほどのボリュームを誇っており、一般的なカフェチェーンのスープと比較すれば依然として破格のバリューを維持しています。