2年生編第5巻から第7巻が刊行された当時の読者コミュニティ(SNS、5ちゃんねる、大手書評サイトなど)の熱量は凄まじく、読者の間では激しい議論が巻き起こりました。当時の主な反応と傾向は以下の通りです。
「綾小路の判断は冷酷だが、Aクラス昇格を目指すリーダーとしては100点」「いや、自ら作ったグループの女子を真っ先に生贄にするのは人道的に受け入れがたい」といった倫理観の対立がネット上で数か月にわたり白熱しました。特に波瑠加に対しては、「自己中心的でクラスの足を引っ張っている」という批判的な声があった一方で、圧倒的多数を占めたのは「波瑠加の怒りは当然すぎる」「友情を貫こうとする彼女こそが作中で一番まともな人間」という強い共感と擁護の声でした。
そして第7巻の終盤、復讐を思いとどまった彼女が長い黒髪をバッサリと切り落とし、ショートカット姿で再登場した場面は、読者に大きな衝撃と感動を与えました。髪を切るという行為は、愛里への執着と過去のトラウマに別れを告げ、自分の足で現実を歩き出す宣誓に他なりません。イラストレーター・トモセシュンサク氏による美麗な挿絵も相まって、この場面は2年生編屈指の名シーンとして広く定着しています。