埼玉県立大宮東高等学校の受験を検討する際、真っ先に直面するのが学科ごとの偏差値の乖離です。大手進学模試(北辰テストなど)の最新動向を分析すると、大宮東高校の普通科の偏差値は46〜48、体育科の偏差値は41〜43のレンジに収まっています。埼玉県公立高校の偏差値一覧において、普通科は中位層、体育科は数値上やや控えめな位置づけに見えますが、この額面通りの数字を鵜呑みにするのは極めて危険です。
入試倍率の推移に目を向けると、普通科は近年の私立高校実質無償化拡充や交通アクセス(東大宮駅・大宮駅からのバス通学)の影響を受けつつも、1.05倍から1.15倍の安定した水準を維持しています。一方の体育科は、募集定員80名に対して埼玉県内外から明確な目的意識を持った運動部所属の受験生がピンポイントで出願するため、実質倍率は1.00倍から1.10倍前後で推移。見かけの数値は落ち着いているものの、受験層の競技レベルの高さから「不合格者が少数であっても不合格者のレベルが決して低くない」という特殊な選考環境が形成されています。
大宮東高校の倍率動向について、埼玉県内の進路指導担当者は次のように指摘します。「体育科は偏差値40台前半だから受かりやすいと勘違いして出願した一般生徒が、実技検査で県大会上位入賞者たちと直接対峙し、大差をつけられて涙をのむケースが毎年見受けられます。二つの学科はまったく別の入試体系であると捉えるべきです」。