公式機能が周知される以前から、ネット上では「既読をつけずに読む裏技」として複数の手法が共有されてきました。しかし、仕様変更が繰り返された2026年現在の環境において、それらの裏技を検証すると重大なリスクや誤認が浮き彫りになります。
代表的な手法として知られるのが「機内モード」を利用した閲覧です。端末の通信を遮断した状態でDMを開き、メッセージを読んだ後にアプリを強制終了してから通信を再開するという手順が長年語られてきました。しかし編集部の実機検証によると、端末がオンラインへ復帰した瞬間、またはバックグラウンドでInstagramアプリが通信を再開したタイミングで、サーバー側にキャッシュされた閲覧フラグが同期され、結果として相手の画面に既読が反映されるケースが多発しています。一時的に既読の送信を遅らせる効果はあるものの、恒久的に既読を付けない手段としては信頼性に欠けます。
また、「メッセージリクエスト」の仕組みを利用した閲覧手法には一定の再現性があります。相互フォロー関係にないユーザーや、受信設定でリクエストフォルダに振り分けられたメッセージは、承認(アクセプト)ボタンを押さない限り、内容を全文読んだとしても相手に既読は伝わりません。ただし、これは既知の友人関係や既存のフォロワーからのDMには適用できないため、用途は限定的です。
さらに注意すべきは「送信取り消し」との関係です。相手が送信したメッセージを既読がついた後に取り消した場合、トーク画面上からは文面が消去されます。しかし、取り消される前に相手が一度でも「既読」の表示を目視していた場合、心理的なログまで消滅するわけではありません。技術的な抜け道に頼る行為は、かえって予期せぬ通知漏れや意図しない既読付与を招く温床となっています。