「無症状」とは呼ばれるものの、患者の生活歴をつぶさに検証すると、本人が「単なる疲労や加齢のせい」と片付けていた日常の小さな違和感が浮き彫りになります。SNSや医療相談掲示板でも、「思えば数カ月前から予兆らしきものがあった」という声が多数散見されます。
以下に挙げるリストは、神経内科医やリハビリテーション専門医が指摘する、隠れ脳梗塞の前兆セルフチェック項目です。複数当てはまる場合は、水面下で脳循環の障害が進行しているサインかもしれません。
- 手先の不器用さ:普段通りに箸を使っているはずなのに食べ物をポロポロ落とす、シャツのボタン掛けに時間がかかる。
- 歩行時の違和感:何もない平らな床でつまずく、足がもつれる、まっすぐ歩いているつもりで片側に寄ってしまう。
- 舌のもつれ・嚥下:話している最中に舌が回りにくい瞬間がある、お茶や汁物で頻繁にむせる。
- 一過性の感覚異常:片側の手足に数分間だけしびれや脱力感が走り、すぐに元通りになる。
- 書字の乱れ:手書きの文字がいびつになったり、枠線内に綺麗に収まらなくなったりする。
特に重要なのは、隠れ脳梗塞の初期症状として現れる一過性の異常です。これらは「一過性脳虚血発作(TIA)」と呼ばれる本格的な脳梗塞の警告発作であるケースも多く、「休んだら治ったから平気」と見過ごすのは命取りになります。