ほくろ取り放題の成否を握っているのは、施術そのもの以上に術後のダウンタイム管理です。レーザーで削られた皮膚は擦り傷と同じ生傷状態であり、ここをどう保護するかによって、将来クレーターになるか、色素沈着を起こすかが決定づけられます。
韓国の施術現場では、術直後に必ずハイドロコロイド素材の「再生テープ(再生パッチ)」が患部すべてに貼られます。このテープの取り扱いに関して、多くの渡航者が誤ったケアをして傷跡を悪化させています。正しい知識として押さえるべきポイントは以下の通りです。
- 毎日貼り替えないのが鉄則:施術後2〜3日は、患部から浸出液(体液)が多く分泌され、テープが白くプクッと大きく膨らみます。この浸出液には皮膚を再生させる成長因子が凝縮されています。端が剥がれて液が漏れ出さない限り、無理に剥がさず2〜3日間はそのまま密閉を維持するのが湿潤療法の原則です。頻繁に剥がすと、できたばかりの脆弱な上皮を一緒に引き剥がしてしまいます。
- テープの貼付期間は最低7〜10日間:浸出液が出なくなり、傷口に薄いピンク色の新しい皮膚(上皮)が張るまでは、24時間テープで保護し続けます。韓国の薬局では「デュオダーム」やカットタイプの再生パッチが安価で手に入るため、帰国前に現地で予備をまとめ買いしておくのが賢明です。
- テープ卒業後の徹底した紫外線遮断:上皮化した後の肌は非常にデリケートで、紫外線を浴びると瞬時に炎症後色素沈着(PIH)を起こし、ほくろを除去した前より濃い茶色ジミになってしまいます。テープを外した後は、日焼け止め(SPF50+/PA++++)を徹底し、摩擦を避ける生活を最低3ヶ月は継続しなければなりません。
赤みが引くまでの期間は、皮膚の再生スピードや個人の体質によって大きく異なります。浅いほくろであれば1〜2ヶ月程度で周囲の肌色になじみますが、深く削った箇所は赤みやピンク色の状態が半年から1年近く続くケースも珍しくありません。この赤みの期間を「失敗した」と勘違いして過度にいじったり、刺激の強い美白美容液を塗布したりすると、かえって肌トラブルを悪化させる原因になります。