Q1:猫の指の数は前足と後ろ足でなぜ違うのですか?
A1:進化の過程で、前足と後ろ足に異なる機能が求められたためです。前足は獲物をしっかり捕獲し、木に登るための「把持(掴む)機能」が必要だったため親指(狼爪)を残した5本指を維持しました。一方の後ろ足は、獲物を追う際や跳躍時に地面を強く蹴り出す「推進力」に特化する必要があり、走行の邪魔になる親指が退化して4本指へと洗練されました。
Q2:猫の前足の内側にある少し離れた爪は何ですか?切る必要がありますか?
A2:それは「狼爪(ろうそう)」と呼ばれる猫の親指に相当する指の爪です。地面に接しないため自然に削れにくく、放置すると伸びた爪が円を描いて肉球に突き刺さる「巻き爪」を起こします。重度の細菌感染や出血を招く原因となるため、2〜3週間に一度は必ず飼い主の手で先端をカットする必要があります。
Q3:うちの猫の指が6本ありますが、動物病院で手術したほうがいいですか?
A3:日常生活で痛みや歩行困難がなく、指がしっかり安定している場合は手術の必要はありません。多指症は単なる遺伝的形質であり、健康寿命に悪影響を与えるものではないためです。ただし、皮膚だけでぶら下がっていて引っ掛かりやすい場合や、爪が異常な方向に生えて肉球を傷つける構造になっている場合は、予防的処置が必要となるケースがあるため、一度かかりつけ医に診てもらうことを推奨します。
Q4:ヘミングウェイキャットとは何ですか?日本でも見られますか?
A4:文豪アーネスト・ヘミングウェイが溺愛した、多指症を持つ猫とその子孫たちの愛称です。ヘミングウェイの旧居(米国フロリダ州キーウェスト)には現在も多くの多指猫が生息しています。多指症自体は遺伝性のものであるため、日本国内の雑種猫やメインクーンなどの血統種においても一定の確率で自然に見られます。